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イトーのブログ

ここはゲーム、まんが、映画の備忘録帳でござい 自分用なので文章が自由

ゲーム業界の未来について

こんにちは、イトーです。

 

シュタインズゲート・ゼロ』が発売されましたね。

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 空想科学シリーズは(カオスヘッドを除けば)大変好きな作品ばかりですので、今作も大変楽しみにしています。ソフィーのアトリエ終わったらやります。
 さて、タイムスリップものの話になると、大体「過去と未来、行けるならどっち?」と訊かれ、次に「行った先で何するの?」と質問されますが、私の答えは決まっています。

 未来です。
 そして、将来のゲーム業界の環境を確認するのです。

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 そんな益体のない話をルームシェア中の男としていたところ、彼は突然緩んでいた表情を引き締めました。

「実は、俺が30年後からこの時代へタイムスリップしていたとしたらどうする」
「ほう」

 興味ありげに私は頷いていますが、その実内心では奴の正気を三度ほど疑っています。何言ってるんだろうな、今逃げても追いつかれるかな。

「信じられないかもしれない。だが、本当なんだ」

 角刈りでがっちりとした体格の彼が真面目な顔になると妙な威圧感があり、私はつい気圧されるように一歩後ろへ下がります。
 私はもう一度、彼の細い瞳を見返しました。やがてその瞳の奥に、見慣れぬ感情が揺らいでいることを、類まれなる洞察力で薄っすらと感じ取ります。まるで私を見守る翁のような、慈愛と落ち着きに満ちた色。
 ふと『シュタインズ・ゲート』の物語を思い返しました。電話レンジ。精神だけのタイムスリップ。
 全身が津波のような戦慄に晒されました。

「まさか……」
「さあ、急いでくれ。この時間軸に居られる期間はあまり長くないんだ」

 真偽を質す時間はありませんでした。私は半ば焦慮に任せて、一番気になっていたことを尋ねます。

「家庭用ゲームは、コンソールはまだ遊ばれていますか」
「まあぼちぼち。というか、家庭用ゲームとソーシャルゲームの境はもうとっくになくなっていて、リッチかつ他人とゆるく関われるゲームが主流だな」

 彼に気付かれぬよう、心の中で胸をなで下ろしました。家庭用ゲームを開発している者として、私もまたその未来に少しでも寄与できたのでしょうか。

「他に何か質問はあるか?」
「あー、えっと。VR技術は?」
「最近のゲームはもうほとんどVRだ。立体視方式じゃなく神経接続式でブレークスルーがあってな」
「すごい。未来技術だ」
「今やPlayStationといえばコレさ」


 と彼が取り出したのは、梅干しほどの大きさの球体が付いた一本の棒でした。ちょうどゲームセンターの筐体のレバーのようです。艶やかな表面に映り込む自身の顔を眺めつつ尋ねます。

「それを? どうするの」
「頭に刺す」

 未来技術……。

「えーとじゃあ、未来のゲームハードは?」
 気を取り直してまた別の質問を投げかけます。
「PS7とWiiiiiiiii、あとXbox 255が出た。ローンチタイトルはMinecraftと……」
「まだマイクラ移植続いてるの? 息長すぎるだろう」
ラグナロクオンラインも運営続いてるぞ」

 なんだか未来もあんまり今と変わっていないようだなあ、と安心やら残念やら思っていると、急に彼の身体が光の粒子に包まれ始めました。低い天井へ、螺旋を描いて舞い上がるそれを見上げながら、彼は肺腑から大きく息を吐きました。

「すまない、そろそろ時間のようだ」
「精神だけタイムスリップしたという話だったのに、身体が脚から消えていってるけど……」

 整合性の取れた説明を返すより先に、彼は僅かな光の残滓を残し、元からそこにいなかったかのように六畳間からその姿を消しました。
 ……不思議な体験でした。まるで夢でも見ていたような心地です。
 静かになった六畳間の中、私はぼんやりと蛍みたいに漂う光に手を伸ばします。指先をひらりとかわしたそれが私の胸に付着したと思うと、粒子は1つが2つに、2つが4つに、瞬く間に増えていき、今度は私の周囲で螺旋を描き始めます。目が焼かれそうな眩しさに囲まれているというのに、一切苦痛がありません。不思議な感覚はやがて、「私も過去へ飛ぶのだ」という謎の確信に変わりました。
 飛ぶ時間の幅を、肌が感覚として伝えてきます。おおよそ5年前。まだWiiUすら発売していなかった頃。

光の奔流で埋め尽くされた幻想的な光景に包まれながら、ふと私は「ライフストリームだ」と誰にともなく呟きました。
 そうだ。過去に飛んだら、FF7のリメイクについて伝えるのがいいかもしれません。それと、トリコの発売発表も。

 ゲーム業界が停滞しているという人がたまにいます。しかしこうして顧みれば、業界が確実に前進し、新たな可能性を日々生み出し続けていることは明らかです。未来に希望を抱けないならば、過去を振り返ればよいのです。
 周囲を取り巻く輝きが次第に加速していきます。到着が近いのでしょう。

 ところで、過去に着いたらとりあえずジョン・タイターと名乗ってみたいのですが、5年前にはすでに「シュタインズ・ゲート」は発売されていたでしょうか。ますます加速する光の奔流に焦りを覚えながら、私は記憶を必死に探るのでした。

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調べたら、360版が7年前発売でした。
セーーーーーーフ。