ルームシェア体験記です
こんにちは、イトーです。
何を隠そうこのイトー、ルームシェアをしています。
だいたいもう2年以上は同じ奴とルームシェアをしてるでしょうか。正直自分としては人生の汚点というか、あんまり公言したくないことなのですが、まあこれはこれで貴重な経験であろうし、一旦ログを残そうと思い筆を執りました。
もし事情があってルームシェアを検討してる人がいたら、読んでみてください。参考になるとうれしいです。
相手のスペック
陸自は元々は同じ高校の友人で、出席番号が隣だったというだけの仲。仲がいいか悪いかでいうとまあよくて、きっかけは忘れましたがお互い同じMMORPGをよく遊んでました。
部活はそいつがアメフト部、私が文芸部。
どこに接点があったのかよく分からん関係性で、どうやって仲良くなったのかも覚えてません。
なんでルームシェアを始めたか
自衛隊が理由でした。
陸上自衛隊の隊員は全員基地での寮生活で、週に2日だけ帰ってくることができるんですが、そいつの実家は基地から若干遠いので近いところに拠点がほしい、みたいなコトを相談されたのを覚えています。
とはいえ週2日だけのためだけに家を借りるのもバカバカしいので、「ルームシェア相手を探してる」という話。
ちなみに休みの日に基地に残ることもできるそうですが、「絶対イヤ」と強弁していました。まあそうだわな。
私はそれまで実家暮らしだったのですが、一度くらい一人暮らし経験をしておこうと思ってた矢先。「じゃあ」と言って手を挙げたのが始まりです。
準備
■家をえらぶ
家がなくてはルームシェアのしようがない。まずは家だ、物件だ、俺たちの城だということで探すところから。
仲介会社に4件くらい紹介してもらって、2人でそれぞれ回るというごくふつうの形です。
重視したのは、
- お互いの仕事場から近い
- お互いの部屋がある
このくらい。
最終的にとある美容室の2階に空き家があるとの情報があったので、そこに決定。上記の条件も概ね満たしていました。
お互い求めるものが違うと苦労しそうなもんですが、我々のときは満場一致で決定でした。(2人しかいないけど)
■お金のルール
家賃、光熱費、水道代、通信費を折半。
共通の通帳を作り、そこにお互い決まった額を末日までに入れるというルールを作りました。
なんかさっきからスゴイ普通のことしか書いてないんですが、普通に処理してるので普通のことしか書けません。
■その他
- 関係解消は2か月前に言い出すというルールを設定。それより早く退去したい場合は相手の家賃を負担する。
- 契約後、家賃と同額を手数料として仲介会社に支払わないといけないと知って奇声をあげる陸自と私。
その他エピソード
(1) 洋室和室ウォーズ
先述の通り、我々が契約した賃貸は2Kの狭い家なんですが、2つある自室がそれぞれ洋室と和室に分かれてました。
- 洋室……6畳。カーペット。テレビ線あり。商店街に面した窓がある。
- 和室……6畳。タタミ。窓を開けると、自宅と隣家のスキマ。
図にするとこんな感じ。水色が窓ね。
どっちがとは言わんけど、どう考えても光が差し込まない。監獄かな。
陸自「男なら腕っぷしで決めよう」
私「それ俺がぜったい負けちゃうやつ」
最初はグー! じゃーんけーん!
というわけで私は和室に住んでいます。服乾かなさすぎてつらい。
でも洋室側も「商店街に面した窓」があるせいで、いわゆる商店街ソングが常時大音量で流れてくるという罠。ある日に陸自が「脳が溶けそう」と言って和室に避難してきたのは笑いました。
(2) 物々交換経済
親子丼を作ろうとした時の話です。
鶏肉を炒めてめんつゆで味付け、そこにといた卵を投入……したところで気が付きました。白米がねえ。
うごうご呻いていたら洋室の扉が開き、中にいた陸自が一言。
「白米なら俺が持ってるぜ」
「卵2つと交換して」
「卵3つ」
白米一合を卵3つと交換してもらいました。物々交換経済。
(3) トイレのトラブル
安家の例にたがわず、我が家は共同のユニットバスです。
一人ならさして気にしなくてもいいコトですが、2人暮らしとなった途端に事情が変わります。
それは私が深夜にルンルンとシャワーを浴びていた時のことでした。突然カーテンの向こうで扉が開く音と、トイレの蓋が開く気配。そして思わず問う私。
「おい」
「すまん、もう限界なんだ」
「待って」
「せめて耳をふさいで……」
「あああああああああああああ」
よかったこと
- 風邪ひいたときに誰か家にいてくれるというのは安心材料
- 男だけど
- お互い非干渉主義なので、あんまり一人暮らしと変わらない
- 男同士のくだらない話がいつでもできる
- 「さっきそこに女子高生がいてさー」「ほう」「すごくよかった」「わかる」
- バイオレンス映画を観る相手に困らない
- マッドマックスを観た夜、ラーメン屋で繰り広げられる感想戦
- おもむろに始まるスペースチャンネル5の協力プレイ
- おもむろに始まるアニメ鑑賞会
- 唐突な「ラーメン食いたい」「行こか」「行く」
- 唐突な「出会いたい」「合コン行こか」「行く」
- そして反省会
悪かったこと
- 同棲でも共通することだろうけど、生活習慣の差によるトラブル
- だいたい私がものぐさなコトがトラブルにつながる
- お金の話になるといろいろ面倒そうなので気を遣う。当たり前だけど。
- 不満を黙るタイプだと爆発しかねないので、お互いちょこちょこ意見交換を設けたほうがいいです
- 自室で作業したい時に、陸自が勝手に部屋に入ってきてPS4を起動する。邪魔。
- 「お前が美少女だったらよかったのになあ」「俺もそう思う」から始まる、マジ感のつよい沈黙
おわり
振り返ってみて思ったのですが、「悪かったこと」より「よかったこと」の方が多いあたり、案外その日その日は楽しんでるみたいですね。小癪なことに。
しかし先が見えない。男2人で紡ぐ未来って何だ。
男は子供産めないからね。そう陸自に言ったら「シュワルツネッガーは産んでた」と返されました。あの人はターミネーターだから参考にならないよね。
まあお互いどちらかが同棲(異性との)を始めたら、この関係も自然と解消されることになるかと思います。いつだろうね、いつかだろう。