大阪粉もんハイボールの旅
こんにちは、イトーです。
大阪。あらゆる芸という芸の発祥の街。私にとっては憧れの街です。
島本和彦先生とか、高橋留美子先生とか、椎名高志先生とか、偉大な作家は皆大阪出身です。(全員ギャグ漫画家)
というわけで羨望の芸都・大阪へ行ってきたのですが、私はおよそ歴史的建築物に興味のない人間なので、ひたすら3日間飯を食い続けてきました。
大阪に来たぞ
こんな大阪感のない写真で始まる記事もないと思うよ。
とりあえず大阪に来たものの土地勘がないので、グーグルマップを見ながら天満筋商店街にてくてくと歩いてゆきます。
お好み焼き屋『風月』
そいで一軒目はお好み焼き。
白飯で食わしてくれると聞いたのでとりあえず試しましたが、ふつうに食えました。
論理的には焼きそばパンと同じなので、うまいのは理屈。そもそも味の濃い炭水化物という時点でうまい。
更に風月のお好み焼きは細かく刻まれたキャベツがたっぷりなので、野菜による許された感もある。つまり完璧な食物と言えます。ハイボールもよく合う。
実際は大阪に会社のある取引相手にオススメされた『双月』というお好み焼き屋と間違えて入ったんですが、でもうまかったよ。
たこ焼き屋『わなか』
「大阪 たこ焼き」で調べると大抵出てくる有名店。あちこちで見かけるので地元でもメジャーなんでしょう。東京でいう銀だこポジションみたいな。
「外はカリッと中はトロッと」という幼稚園児でも言える感想しか出せませんがこの生地がハイボールによく合う。アルコールと炭水化物のマリアージュと言えます。フランス語に謝った方がいい表現だが。
なお「大阪粉もんハイボールの旅」なので、今後も極力ハイボールを飲みます。
極力ハイボールを飲む。
妙な言葉を生み出してしまった。
※
たらたら歩いていたら中之島公園に到着。
ここにはバラ園があるそうです。
バラ園か……特に興味ないな……と一緒にきた相方が楽しんでるのを横目にぼんやりと歩いていたら「バラ園ビアガーデン」という文字を発見。
バラ園最高。
梅田バルチカ
梅田の地下にあるんですよ。バルチカっていう昼飲みゾーンが。
ものすごい広い地下空間のほとんどが飲み屋で構成されているというあまりにも罪深い空間なのですが、前に仕事で昼に来たときにはさすがに飲酒するわけにはいかなかったのでお好み焼きをもそもそ食べて去りました。
今回はプライベートなので遠慮なく飲みます。というかこの雪辱を晴らすために大阪に来たようなものです。
というわけで夜は「海鮮が安いだけの店」。そういう店の名前なんですよ。
クエの薄作りなんかを食べながら日本酒をグイー。ここは純米酒専門の店で、10種くらいある中から好きに日本酒を頼めます。そして安い。写真は「愛宕の松」。飛露喜っていう日本酒好きなら知ってるだろうレア酒もありましたが、時間が遅かったせいか無くなっていました。残念。
はあぁー銀ムツ酒粕漬けの焼いた皮が日本酒に合う
— イトー (@kosyotenin) April 29, 2019
銀ムツとあら汁。
銀ムツはぷりっぷりの上に甘さがほどよく、辛口の熱燗とよく合う。
2日目
私はサメが好きなので、海遊館に行きました。一番好きなサメはドチザメ。一番怖いのはヨシキリザメ。
海遊館は日本でも2つしかない、ジンベエザメのいる水族館です。見ざるを得ない。
写真もたくさん撮りました。
エイくん絶妙にカメラに入ってくるのやめて。
※
その後、相方の希望で梅田スカイビルにのぼって屋上から大阪の夜の街並みを一望。
私は高所恐怖症のため写真はありません。怖かった。
バルチカ 串カツ松葉
大阪といえば串カツ。
串カツといえばキン肉マン二世。
何言ってんだろうサンシャイン。まあ初代だと割と悲劇的な方の悪魔超人だったので、こうして日常を過ごしている姿を見られるのはけっこう嬉しい。アシュラマンとのコンビは涙なしには見られなかった。
それはそれとして串カツほどハイボールが合う食物はない。
色々な味の溶け込んだソースが染み込んだ衣と、そこに注ぎ込まれるきんきんに冷えたハイボール。全ての汚濁を洗い流す清涼なる洪水と言えます。そして私は全ての食物を保全するノアの箱舟。牛くし。シイタケ。うずら。鳥。酔ってますよ私は。
3日目
最後の3日目は道頓堀を食べ歩き。
相方のすすめで寄ったのが「りくろーおじさんのチーズケーキ」というお店です。目の前で焼き立てのスフレチーズケーキを提供してくれるという店らしい。ふーん。
うっま。
焼き立て舐めてました。座れなかったので手づかみでむさぼるように食す29歳2名。
熱い! 熱いのがうまい。ふわふわと空気のように軽いのは予想してたが、このしっとりと濡れたように舌ざわりが優しい生地感はどういうことか。
フランス料理人が作った高級ふわふわ濡れタオルって感じの味です。本当においしかったので、近くに寄ることがあったら是非食べてみてほしい。
これで700円ちょっと。
りくろーおじさん無残。
あとは頭脳生命体サールみたいなたこ焼きを眺めていたら、時間が来たので新幹線に乗って帰りました。
さいごに
今回後悔があるとしたら、うどんを食べられなかったこと。
「踊るうどん」っていう、すき焼きみたいなひき肉と温玉うどんをぶち込んだうどん屋がおいしそうだったので、次回大阪に行くことがあったらそこへ行きます。
というか仕事で間違いなく行くことになるので、ちょっと早めに行ってでも食べに行きます。
tabelog.com
大阪の食文化、特に昼飲みに寛容な文化は本当にすばらしく、外面を気にする東京とは全く違う個人主義的文化は大変私の好むところでした。
昼から酒を飲みたいだけとも言う。
まあそんな感じで大阪イイ街美味しい街なので、皆さんも行くことがあったら是非昼から粉もんを貪りながらハイボールを飲んでみてください。
それじゃ。