イトーのブログ

ここはゲーム、まんが、映画の備忘録帳でござい 自分用なので文章が自由

異世界転生したお話です

 こんにちは、イトーです。

 

 

 風の噂では、異世界転生モノというジャンルが流行っているみたいですね。
 ご存じない方にわかりやすく説明いたしますと、いわゆる貴種流離譚みたいなものです。明快ですね?

 噂では異世界転生モノは、どんな作品も「トラックに轢かれて命を落とす」という枕から始まるとのこと。大喜利のようでステキです。妙を感じます。

 ちなみに私が最近見た異世界モノは、聖戦士ダンバインです。

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ジムをおすすめる話

 こんにちは、イトーです。

 

 いろいろと書き出しをどうするかで悩んでいたんですが、特にいいものが思いつかなかったので白状します。私、最近ジムに通っています。

 今回は運動不足や体重増加に悩む皆さまに向けて、ジム通いをいかに続けるかのオススメ法をお伝えすべく、筆を執りました。

 ジムに興味ある方が自分も行ってみようかと思えたら成功といえます。

サイコジム

 

 画像はうまいこと言おうとしてた時に探したサイコジムの画像です。特に今回は使いません。

 

 

 発端は、体重の増加でした。

 その増加幅はゆるやかなものではありましたが、このままの増加率が続けばいずれ私の体重は五年後には10kg増、更に五年後には30kg増、やがて指数関数的観点から体重はシュバルツシルト半径を超え、重力崩壊を起こし、全ての光を吸い込んで、極小のブラックホールに至るでしょう!

 その前に熱と酸欠で死ぬでしょうけど。

 いざ私を迎えたジムは、意外と清潔で、明るい雰囲気の場所でした。

 それまで私の中でのジムのイメージといえば『ファイトクラブ』の地下室みたいな暗く湿ったイメージだったんですけど。第一のルール、ジムのことを口外するな。第二のルール、ジムのことを口外するな。

 

「やあイトーさん。今日はゆっくりですね」

 ソーシャルゲームをしながらエアロバイクを漕いでいると、隣のエアロバイクから野太い胴間声。見れば、頭部が見事に禿げ上がった小太りな中年男性が汗をかいていました。
 この男性は、私がジムに通うようになってから時々話しかけてくるお人です。名前は知らないので、私は勝手に「ジムおじさん」と呼んでいます。
 運動をしながら、我々は他愛のない話で盛り上がりました。

「イトーさんはいつもエアロバイクをしているね」
 と、おじさんは妙に嬉しそうに訊いてきます。

「いやあ、私は自転車乗りですからね」
「ほう、ロードバイクにお乗りになる!」
 おじさんは少し思案顔になった後、
「だったら、自転車で外を走った方がいいのでは?」

 ゲームしながら走れないじゃないですか。それじゃ。種火集めたいんですよ。

タブレットがあるとはかどりますよ。ゲームとか、本読みながら漕げますから」
「確かに。すごいケイデンスだ」
「私は、エアロバイクも漕ぎ続ければいつかは前に進むと信じてますから」
「はっはっは。無理でしょう」

 いつも通り一時間 25km 換算のペースでエアロバイクを漕いでいると、不意にジムの奥の方から雷のような重々しい振動が伝わってきました。

 全員が一斉にその方向へ振り返り、そこに筋肉で全身が覆われたマッチョマンがいることを認めると、「またか」とばかりにすぐに各々の運動へと戻っていきます。

「また筋肉組の人がダンベルを落としたんですか」

 私はため息を吐きました。
 筋肉組、というのはジム奥でバーベルやダンベルを駆使して肉体の追求を行っている、ジムでもトップクラスの低体脂肪率を誇る面々です。
 黒光りした体躯はまるで岩石のようで、私のようなカジュアルジム勢からは恐怖の象徴として扱われています。

「全く、ジムに来て身体を鍛えるなんて、正気の沙汰ではありませんよ」
「イトーさんは筋肉組の人が苦手なのですか」
「苦手というか、本能的恐怖というか。だって、彼らが殴りかかってきたら私は死ぬじゃないですか」

 ジムで初めて彼らを見た私は、鍛えられていない細腕を乙女のようにかき抱き、卑屈な笑いを浮かべてその場を去ろうとしたものです。

「大丈夫ですよ、イトーさん。彼らは体脂肪率が一定以上低い人間しか目に映らないのです」
「そんな馬鹿な……いや」

 そうかも。
 ここ一ヶ月ほどエアロバイクを漕ぎながら彼らの生態を眺めていましたが、筋肉同士で話しているところは見かけるものの、一般人との会話は一度もありませんでした。それこそ視界に映っていないかのように。

「彼らは自分の筋肉と、他人の筋肉にしか興味がないのです。我々筋肉がない者たちは動植物か背景でしかないのですよ」

 私は平和な心持ちで60分漕ぎ終えたエアロバイクのパネルの表示を見下ろしました。60分、24km、500kcal。

 

 ※


 ジムおじさんとの他愛ない日々はのどかに過ぎていきました。

 ある日はジムの銭湯でばったり出会い、サウナの楽しみ方を教えられました。サウナで汗をかくのはあくまで工程の一つにすぎず、水風呂と交互に入ることで心身を引き締め、その後にレストルームで弛緩する感覚を楽しむことが主眼だということ。

 また高額な月ごと契約ではなく、日ごとの支払いでも通えるということ。社に健康保険があれば、割引を使って810円で通えるということ。諸々のタオルもサービスに含まれるので、持ち物はウェアとシューズだけでいいということ!(300円余計に払えばそれもレンタルできる)

 そして……替えの下着と靴下を忘れると、帰路で悲嘆にくれるということ。

 ジムのよいところも、面倒なところも、全てジムおじさんから学びました。
 この日々がずっと続くと、そう思っていたのに。


 

 ある休日、午後いちの早めにジムに行くと(ジムはなぜか休日は早く閉まります。不便)ジムおじさんを見かけませんでした。

 別に、ジムおじさんとエンカウントしないことは珍しくありません。彼だってこのジムに住んでいるわけではないのですから。
 その日は気分が向かなかったので運動せず銭湯にだけ入って、サウナを浴びて帰りました。

 その次の日もジムおじさんは来ませんでした。その次の日も。次の次の日も。

 ……確かに、少し前にジムおじさんは「仕事の関係でしばらく海外へ渡航する」と残して去りました。海外旅行経験が少なく心配する私に「なあに、大船に乗った狸のつもりでいてくださいよ」とも。それは、何とも、安心しかねますが。

 しかし海外出張期間はとっくに過ぎており、とうに彼をジムで見かけてもいい時分です。

「やあ、あなたはいつもエアロバイクを漕いでますが、それ以外はしないのですか?」

 サドルにまたがりながら考え事をしていると、隣の男に話しかけられました。
 力強い眉と、それを支える掘りの深い相貌は精悍な顔つきといっても異論は出ないかと思います。恐らく私より年上であろう男は、ここのところ見るようになった新顔です。

 思案を邪魔された私の返事は、ついぶっきらぼうになりました。

「……胸筋と、腹筋を鍛えるやつはバイクを漕ぐ前にやってますよ。50回ずつ」

 有酸素運動をする前に無酸素運動をすると、カロリーの消費効率が高いと聞いたので。

 それにしても昔はたった50回でも青息吐息の体だったというのに、今では随分軽々と行えるようになったものです。いいですよね、筋肉。鍛えただけちゃんとリザルトに反映されるというのがゲームみたいで。最近は測っていませんが、体脂肪率もきっと大分落ちたのではないでしょうか?

「…………」

 ……私はその時、上の空でした。
 上の空というか、自分の考えに出てきたある単語から、意識が離れなくなっていました。
 思考を経ずに回答を得る。望んでも得られない天啓のようなそれが、ほんの一瞬だけ自分に訪れていました。これまでの記憶と思考の蓄積が閃きをもたらしたように。

 体脂肪率。ああ、体脂肪率
 なぜ忘れていたのでしょうか。いつか、ジムおじさんは言いました。『彼らは、体脂肪率が一定以上低い人間しか見えていないのですよ』と。

 それを、私は他人事のように聞いていましたが、まさか。そんなことが。

 ジムを見渡します。いつもより人が少なく、特に恰幅のよい人間は一人も見えません。
 駆け出し、壁一面に張られた大きな窓から街を見下ろします。誰一人として人影がありませんでした。

 ああ。
 つまり、気づいていないだけで。
 私はとっくに……

「どうしたんですか! イトーさん、急に錯乱して!」
「離してください! もう私には筋肉しかないんです!」

 後ろから羽交い絞めにしてくるもやしのような新顔の男性を、鍛えた前腕筋群で振り払います。よろけた男性がバランスボールに突っ込んで、エビ反りに跳ねてマットの上に転がりました。慌てて駆け寄ろうとして、すぐに男性が起き上がったのを見て安堵します。

 鍛えた上腕三頭筋三角筋は、鍛えていない人間をこんなにも簡単に傷つけてしまいます。そうだ。誰も傷つけない場所へ行こう。筋肉しかない場所へ。

 顔を上げると、この騒ぎにも関わらずジムの奥で筋肉鍛錬にいそしむ男たちの集まる、ちょっと5℃くらい気温が高そうな空間がありました。バーベルやダンベルを持ち上げる人々は皆が笑顔で、黒光りしていて、汗できらめいて、輝いて見えました。

 そこでふと、あることに気づきます。

「あれ? あなた私の名前呼びました?」
「呼びましたが、イトーさん」

 痛そうに後頭部をさすりながら、新顔の男性が答えます。

「……どうして私の名前を?」
「いや、だから私ですよ。恵比寿です」

 誰?

「最近海外出張から帰ってきたって言ったじゃないですか」
「……もしかして、ジムおじさん?」
「誰ですかそれ。確かに事務ですけど」

 ああ、なるほど。
 つまり、入れ替わりトリック。入れ替わってないけど。

「ロスに行ってたんですけど、向こうの水が合わなくて。ずっと寝込んでたら痩せたんですよ」

 へえ、それはそれは。
 私が、東京でエアロバイクを必死に漕いでる間に。

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 なお実際は一緒にジムを楽しむ友人は存在せず、大して痩せてもなく、でもサウナは楽しいです。

 あと近寄りがたい筋肉集団は実在します。どこのジムにも、黒光りする人たちはいるのです。きっと。

 

東京から岐阜をめざして自転車で走ったお話

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 こんにちは、イトーです。


 私は子供の頃からひそかに抱いている信念がありまして、

  • 男子たるもの、いつかは旅に出ねばならない
  • 身一つで
  • 無頼に

 というわけで、夏季休暇を使って岐阜へ行きました。
 自転車で。

 いや、出発前にネットで「自転車旅行 準備」とかで検索したんですが「日本一周にはテントが役立つよ!」みたいな情報しかなくて困ったんですよね。なんで旅行=日本一周なんだよお前らは。(世の自転車乗りへの偏見)

「右も左も分からないニューピーが自転車旅行するにはどうすればいいの?」という情報が案外見つからなかったので、本稿ではそういった情報を自分向けの備忘録も兼ねて、書き残します。

 みんな俺に続け!! 

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牧場めざして自転車で92km走ってきたけど、着いたときには閉まってた話

 こんにちは、イトーです。


 なんだこの空しいタイトルは。すでにバッドエンドしか見えない。
 まあそれはとにかく、巣鴨あたりから埼玉の牧場に自転車で行ってきたんですよ。

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ルームシェア体験記です

 

 こんにちは、イトーです。
 トップ画像は賑やかしのために入れただけで、特に意味はないです。  


 何を隠そうこのイトールームシェアをしています。 

 だいたいもう2年以上は同じ奴とルームシェアをしてるでしょうか。正直自分としては人生の汚点というか、あんまり公言したくないことなのですが、まあこれはこれで貴重な経験であろうし、一旦ログを残そうと思い筆を執りました。

 もし事情があってルームシェアを検討してる人がいたら、読んでみてください。参考になるとうれしいです。

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自転車を買いました(8万円で)

画像に含まれている可能性があるもの:自転車、屋外

 こんにちは、イトーです。

 

 このたび酔いどれた時に、

私「誰も知らない遠くに、自分の脚で行ってみたい。熱海とか」
友「世界が狭すぎる……」

 という会話をしたそうなので、これはいけないと思ってクロスバイクを買いました。

 

 購入してから1ヶ月。

 まだ200kmくらい走ったあたりですが、初めてのオモチャにはしゃいでる時期もいずれ過ぎ去ってしまうだろうということで、一度ここまでの感想をまとめたいと思います。

 

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Xbox One と日本が共に生きるお話です

こんにちは、イトーです。

 

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皆さん! Xbox One、遊んでますか?

時流に乗り、勝ち馬にもライドオンする聡明さを持つ皆さまであれば、当然Xbox Oneの1つや2つ嗜んでいらっしゃるかと存じます。

任天堂、SIE、そしてMicrosoft

この3社の中で、Microsoftが覇権を握ったのは初代Xbox がリリースされて間もない頃だったでしょうか?

 

今や、人々の生活にMicrosoft――そしてXbox はなくてはならないものとなりました。

 

「お父さん、行ってきます!」


 可愛らしい声の方へ振り返ると、この春小学生になった私の娘が玄関で元気に手を振るのが見えました。その背中には、ピカピカの赤いXbox Oneを背負っています。

「おっ、そのXbox One似合ってるじゃないか。行ってらっしゃい、転ぶんじゃないぞ」

 私が褒めると、娘はふわっと相好を崩してから外へと飛び出しました。

 

 ※

 

 Microsoft が日本の大一党になってから何年が経ったでしょう?

 日本の首都は品川へと変わりました。
 国旗は緑色となり、どこに家にもリビングには必ず一台Xbox Oneが置かれています。

 帰宅したサラリーマンは音声認識Xbox Oneを起動し、TVを見て、たまにフィットネスに励み、そしてゲームを遊びます。そんなライフサイクルが形作られてから、日本人の生活は格段に豊かになりました。

 

 近所を散歩していると、小さな公園を見つけました。そこではまだ小学校に上がらぬくらいの男児たちが、四人で一人の子供を囲んでいるのが見えました。

 

「このローカストめ! ミンチにしてやる!」

「マスターチーフのMA5アサルトライフルを喰らえ!」

「うう、やめておくれよう……」

 

 私は咄嗟に駆け出すと、いじめられている少年の前に立ちはだかりました。

 

「やめないか君たち! どうしてこんなことをしてるんだ!」

「何だよ、子供の喧嘩に大人がしゃしゃり出るんじゃねえよ」

「コイツの家、Xbox Oneがないんだぜ! 実績も1300しか持ってないしよぉ!」

 

 見れば、いじめられている少年が背負っているのは旧世代のゲームハード・Xbox 360です。経済的事情でいまだ機種の買い替えができない世帯があることは社会問題にもなっており、私も把握しています。

 しかし、だからといって!

 

「何だ、そんなことで! Xbox Oneがなかったとしても、最近はWindows 10でもXbox Play Anyware のアプリが増えてきたじゃないか!」

「ええーっ、わざわざWin10になんてアップデートしねえよなー」

「そうそう、今まで使ってたアプリが動かなくなるかもしれないし」

 

 何とまあ! せっかくMicrosoftWindows 10に無料アップデートさせてくれる温情を見せてくれたというのに! 私はWin10ユーザーですけど、使い心地いいですよ。スタートメニューあるし。

 

「えらそうに言うなら、オッサンも実績を見せてくれよ! ちなみに俺の実績は14500だぜ」

 

 私は無言でその要望を断ります。

 実績に自身がないからではありません。人として、そしてゲーマーとしての価値に、実績なんて何の関係がないと知っているからです。

「いいから見せろって!」


 飛び付いてきた子供によって、強引に私のスマートフォンが奪われました。私が止める間もなく、悪童の手によってXbox ダッシュボードのメニューが開かれます。

 そして、その手が凍り付きました。

 

「えっ、Gold 会員継続14年……?」

「つまり、Xbox が発売された直後からGold会員だっていうのか……?」

 

 私は溜息を吐きながら、その震える手からスマートフォンを摘み上げました。


「そう……確かに私はXbox 最初期からのファンだ。だけど、そんなことはどうでもいい。君たちは、Microsoft がリリースしたゲームの中で、もっとも長く、そして深く愛され続けてきたゲームが何だか知ってるかい?」

「え、そりゃあHalo とか……」

 

 無言で私は首を横に振り、スマートフォンの画面を見せました。

 そこに映っているゲームは、UWP版「Microsoft Solitaire」。

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ソリティア……!」

「そう……元は1990 年に発売されたWindows 3.0 に搭載された、プリインストールアプリ。その目的はコマンドライン入力に慣れていたPCユーザーに『マウスによるドラッグ&ドロップ操作』にした親しんでもらうためだったと言われている」


 しかしそんな意図とは裏腹に、ソリティアを初め、マインスイーパー、フリーセルなどのシンプルなゲーム性は長年人々に愛され続けました。Windows 8ではプリインストールから一時的に消えたものの、Windows 10では再び復活。

 

「そうだ……ぼくたちは実績なんかよりも大切なことを忘れていた……。大切なのはゲームを楽しむ気持ち……愛する心……」

「実績なんかなくても、ソリティアは皆に親しまれ続けてきた……」

「ああ、僕たちにもそんな時代があったはずなのに、すっかり忘れていた……。いつからだろう、純粋にゲームを楽しむことができなくなっていたのは……」

「すまない、許してくれ……お前をいじめていた俺たちを……。よければこの後、一緒に遊んでくれないか?」

 

 もう、私の言葉は必要ないでしょう。

 私は踵を返すと、そっと公園を後にします。角を曲がる際ふと後ろを振り返ると、少年たちが公園に備え付けられたモニターで、Xbox 360, Xbox One, Windows 10の3プラットフォームで無料配信中のマルチプレイ戦争アクション『Happy Wars』の画面分割プレイを仲良く遊んでいるのが見えました。

 そう、ゲームに貴賤なんてありません。それにHappy Wars は驚くことに、3プラットフォームでセーブデータが共有できるゲームです。Xbox 360しか持っていない貧しい世帯の子供でも、十分に楽しさの共有ができることでしょう。ちなみにXbox OneWindows 10版はクロスプレイに対応しており、プラットフォームの垣根を超えたマルチプレイが可能です。

 

youtu.be

 

 私はその光景を前に眩しいものを見るようにそっと目を細めてから、今度こそその場を後にしました。

 今夜は、『Ghost Recon Wildlands』を遊ぶ予定があるのです。